プラダ+財布+メンズですか_グッチ財布+メンズ ブランドプラダ+財布+メンズ,プラダ+財布+メンズオファー


2015-02-27 02:21    プラダ+財布+メンズ
 コックのなかでは古株の二十八歳になる山崎は、そんな竹下に目をとめると、 「おい、竹下。きさま、マルセイユが最後の機会かもしれんぞ。ほんとだぞ」  脅すように言ったのだ。  竹下は、オヴンの前に立っていた山崎をチラと見ただけで、返事はしない。  自分の握り拳より大きそうなジャガ芋の皮を、セッセとむき続けている。 「なあ、竹下よ。こんどは普段の航海と違って、潜水艦のウジャウジャしている地中海を、マルセイユからポートサイドまで走ろうっていうんだ。おまえさんも、いつまでも田舎の娘に義理立てしていると、女も知らずに仏さんになっちまうぞ。どうだ、おれが連れていってやるから、マルセイユで女を買え。それを田舎のえみとやらだと思えば、女なんてみんな同じだ」  竹下は返事もせずに下を向いたきりだったが、いつも真っ赤な顔がさらに赤く、熟れきったトマトのように変わって、ジャガ芋を握っていた手が小きざみに揺れはじめた。  オヴンの前を離れた山崎は、ロンドンで積み込んだ塩漬けのヒラメを、念入りに調べていた。 「どうなんだ竹下。本船で女を知らないのはおまえだけなんじゃないの。約束をしたと聞いた田舎のえみだって、おまえさんが仏さんになったらどうしようもなかんべい」  山崎が言い終わらないうちに、立ち上がった竹下少年の手からジャガ芋が離れ、しゃがみ込んで塩漬け魚を調べていた山崎の横面に命中する。  グズッと音がした。  後ろに尻もちをつきながら山崎は、 「ギャッ」  とわめいた。  次の瞬間、床の油光りしている黒い鉄板を、尻でドンと鳴らした。 「コラアッ。おまえたち、仕事場で何を騒いどるか」  外人客用調理場の料理長が、竹下と山崎の間に素早く入ると、太い腹を突き出して仁王立ちになる。  シェフの生田磯吉も作ったいり卵を皿に移していたところだったが、それをオヴンの上に置くと、竹下の前に立ちふさがった。